3日目 四万十川の鰻と宇和島の鯛めし
3日目の朝食は超豪華に四万十川の鰻
正確には四万十川の水で育てた養殖ウナギ
中村は鰻料理で有名な所
数多くある鰻料理店の中から決めた店は
例によってgoogle mapで調査して
ロケーションが最高な四万十川の畔にある
四万十屋
ホテルからタクシーで店へ向かう道中
タクシーの運転手に地元の人がお気に入りの店を尋ねると
たにぐち という店を教えてくれた
やはり観光客と地元の人が行く店は違うのか
google mapでやっているか調べてみる
あいにく休みだった。
やっぱり初志貫徹でいく。
信念が弱い
朝から四万十川の鰻
四万十川の天然鰻と言えばこの店
テレビでもネットでもよく紹介されている。
運が良ければ四万十川が見える
2階テラスで食べる事が出来る。
朝10時過ぎ店の前に止まっている車はやはり県外ナンバーが多い
中には大阪ナンバーも
店の中には10人以上が待機中
我々も名簿に名前を書き、店内を見物
店の人に時間かかりそうですか?
鰻屋で野暮な事を尋ねると
既に待機している人数を見越して鰻を焼いているので
そんなに待たなくても食べれますよ
それから10分程で呼ばれ2回の座敷に上がった。
残念ながらテラスではなかったが
四万十川が見れる最高に雰囲気のいい席で鰻を食べれる
私は天然至上主義ではないので 養殖うな重 を注文
確か3400円だったかな
天然鰻は身が締っていて硬そうだし、
脂ののりも養殖のほうがのっていてふっくらしているので、
鰻については養殖鰻のほうが好きだ。
一度天然鰻を食べてからモノを言えと言われそうだが。
見た目どうりふっくらとした身は柔らかく
旨味、程よい脂ののり
炭火で焼いた香ばしさが
幸福感を運んでくれる。
直前浮気をしようとした自分に罪を感じる。
中村駅ー江川崎駅 高知西南交通 江川崎線 保健センター行 バス
12時45分 高知西南交通 江川崎線 保健センター行に乗り
江川崎駅へ
連れとはここでお別れ
私とは反対方向高知駅へ行き、岡山駅から新幹線で大阪に帰ります。
私の旅はまだまだこれから
宇和島・八幡浜で四国を離れ九州へ渡ります
15人ぐらい乗れるマイクロバスは貸し切り
中村駅から江川崎駅まで約1時間
料金は1100円
鉄道の不採算路線についての記事をネットニュースでよく見るが
2,3時間に1本しか列車が走っていない路線などは
このようなマイクロバスが手頃でいいかもしれない。
バスだと駅より家の近くにバス停が出来る可能性が高くなり
確実に本数も増やす事が出来るので
利用者にとって利便性が上がるケースが多いように思える。
1977年選抜高校野球大会準優勝 中村高校
部員数12人で大旋風を起こした中村高校の前をバスは走る。
あの時は阪急ブレーブスで活躍した山沖投手という大黒柱がいた。
1回戦を勝ち、
2回戦では後に阪神タイガースで活躍した平田選手がショート
を守っていた海星高校(長崎県)に勝ち
準々決勝は優勝候補筆頭の天理高校(奈良県)に
下馬評を覆し勝ってしまった。
もうここまで来ると止める事は出来ない
勢いに乗って準決勝の岡山南高校(岡山県)に勝ち決勝へ進む。
惜しくも決勝で尾藤監督率いる箕島高校(和歌山県)に敗れた。
人口は少なくても高知県、愛媛県、徳島県のある
四国の野球レベルは高い
旧中村市は中村城の周辺に街並みが発達した城下町で
中村駅はなぜか町はずれにある
繁華街は城に近い所にあり
ホテルは繁華街の中にあるホテルに泊まるほうが何かと便利
因みに中村市は隣にあった西土佐村と市町村合併して
現在は四万十市となった。
バスは四万十川が見える川沿いにある道路も時々走るので
四万十川の象徴 沈下橋 を何カ所か見る事が出来る。
四万十川に来て川遊びをしない、サイクリングもしない
のは非常にもったいない。
次に来た時には川沿いをサイクリングしてみたい。
やはり旅は一人旅で自由に行動するほうが自分には合っている。
川は四万十川の支流広見川
江川崎駅ー宇和島駅 しまんトロッコ1号
14時江川崎駅に到着
ここも無人駅
駅舎の中にある窓口を見ると
かっては人と人のやり取り行われていた
模様の映像が頭の中に流れる。
ひょっとしたら賑わっていた頃も
あった時期もあったのかもしれない。
景観が素晴らしい四万十川沿いを走る 予土線 は
イコール過疎地を縫って走るルートなので
管区の殆どが赤字路線だというJR四国のなかでも
特に採算性がとれてない路線として
廃線になってもおかしくないそうだ。
JR四国もいろいろ少ない予算で涙ぐましい努力を
重ねて必死なのはわかるが
鉄道は地元の人間が日常の脚として使わないと
いくら遠くから来る観光客を呼び込んでも
採算がとれるまでにはならない。
地方で人口密度が小さい所はどうしても自動車が
日常の脚となるので鉄道はきびしくなる。
これは一民間企業だけでは解決が難しい
地方の人口を増やす政策をする必要がある
地方に企業の本社、工場を地方に分散させ
特に創業地に帰ると法人税をとらない等
思い切った政策が必要だと思う。
また交通公共機関にも補助金を出しても
いいのではないかと思う。
四国は人が住むのにある意味恵まれている。
コロナで働き方に対しての考え方が漸く変わった。
メリットを活かせるような考え方をする人間が増えて欲しい。
バスは運転手だけ乗せて次の終点 保健センター へ向けて出発した
14時47分発宇和島駅行き列車が来るまでのんびり
やかましい蝉の鳴き声を聞きながら待つ事にする。
2両編成で後ろの車両は窓がないトロッコを併結
トロッコ使用はこの駅までみたいで
トロッコに乗っていた乗客は先頭の車両に移るか
この駅で降りて行った。
先頭車両には観光客風の人たちが約10名ほど乗っていた。
車窓の風景はのどかな田園風景や
広見川沿いの山間部の谷あいの狭い土地を
ディゼルカーはゆっくり揺れながら走る
手入れがされてない雑木林の中を走る区間では
沿線にうっそうと茂った枝が車体に
バシバシ鞭で列車がしばかれながら走る。
運転手さんは何事もなく運転を続ける。
窓ガラスが割れなくないか心配になる。
トロッコの乗車区間が江川崎駅までなのがこれで分かった。
もし窓のないトロッコに乗っていると
枝が車内に入ってけが人が出るだろう。
おそらくスピードも出せない。
こういう野趣に富んだ路線は初めて
吉野川渓谷沿いを走り
高知駅を出てすぐに清流仁淀川が流れ、
太平洋も見へる土讃線。
土佐くろしお鉄道は別会社だが
超有名な四万十川の流れに沿って走る予土線
穏やかな瀬戸内海側沿岸を走る伊予灘線・予讃線
JR四国は素晴らしい路線を持っている
鉄道にもっと外部から投資が集まらないものか
変わる可能性は必ずある
ここで 1億分の1の希望
大阪から四国に直通列車を走らせて欲しい。
大阪から四国へ行く直通列車があれば
近くて遠い四国がもっと近くに感じられる。
乗り換え無しで四国の観光地に直接行けると
退屈な移動時間になりがちな道中が
旅の一部として優雅な過ごし方が
出来るのはないかと思う。
空想はさらに進んで、どんな列車がいいか
運行は往路が火・木・土に1日1本
復路は水・金・日曜日に1日1本
あえて 急行 時間は急ぐ必要はない
全席グリーン席料金
行先 四国周遊
往路停車駅
大阪駅ー三宮駅ー明石駅ー姫路駅ー岡山駅
ー宇多津駅ー松山駅ー宇和島駅
ー江川崎駅ー窪川駅ー高知駅
ー阿波池田駅ー徳島駅ー高松駅
復路 往路の逆
普通の車両だと面白くないので
外観は茶色の客車 旧国鉄車両を改造
ディーゼル機関車が客車を牽引する
なるべく昭和の時代を装ったイメージがいい
内装は思いっきりいじって
1人旅からグループ旅行に適した席を用意
コンパートメント、2-2席、2-1席
特に絶対に必要なのが沿線の駅弁をあてに
地酒が飲める事が出来る食堂車付き
そんな列車あれば乗ってみたいね
あくまで空想
1時間程コトコト揺られ16時宇和島駅到着
この列車に乗っていると時間のサイクルが
遅くなったような気がする
駅の手前でちょうど宇和島城が見えて来た。
宇和島駅到着
予土線と予讃線の終着駅
宇和島には2002年に来た時以来20年振り
記憶に残っているのは宇和島城を見物した事ぐらい
既に午後4時を廻っているのでチェックインを早く済ませたい
今宵止まるホテルは ホテルクレメント宇和島
宇和島駅ターミナルビルの中にあるJR四国が経営のホテル
ウェルカムドリンク付きでシングル1泊8460円
宇和島ではちょっと高め
盆休みのこの日他のホテルを含め
満室のホテルはなく余裕でとれた。
もっと安いホテルでもよかったが
翌朝6時35分発の列車に乗らなければならないので
駅に一番近いホテルに決めた。
晩飯にしても十分なレベル
ボリューム満点 牛鬼弁当 翌日の朝食用に購入
男子高校生が食べても不足はない量
味も美味しかったです
窮屈さはない広さ
掃除も行き届いて清潔
可もなく不可もなし
十分満足できるレベル
窓から下を覗けば駅のホームが見える
鉄道マニアの定宿
現存12天守の宇和島城見物
ホテルに荷物を置き一息した後宇和島観光に出かける
宇和島には全国に12しかない現存天守があるお城がある
宇和島城へ来たのは20年振り2度目
当時撮影した写真がまだ綺麗な状態で残っている
当時のカメラはフィルムカメラ
高校生の時中古で買ったオリンパスOM-1
今日は休みなのかシャッターが降りた店が多く
商店街は活気がないが宇和島の街には居酒屋は多い
宇和島城は城づくりの名手、世渡り上手藤堂高虎が築城
天守は伊達藩時代に造られたもの。
伊達藩とは伊達政宗の長男側室との子伊達秀宗が
訳があって初代藩主となった伊達宇和島藩
本当の城マニアは反対側にある
上がり立ち門 から天守へ向かって歩きます。
先日 高知城 で汗だくになり息も切らし登り
今日は楽して登りたいので傾斜の緩い
桑折長屋門 から石段をゆっくり上がっていきます。
宇和島城は標高80mの小さな山を要塞にした城で
櫓や門などの建屋はないが、古い石垣なども残っており
基本的な城郭は残っているようだ。
本丸、二の丸の面積が小さいので
御殿のような建屋はなく
天守を支えている石垣の上には
様々な櫓がかってあって
最後の砦としてなしていたようです。
天守は小さめだがしっかり破風で飾られ風格がある。
現存12天守の中でも特に美しい天守と評判が高い
今日は時間も遅く天守閣へは入れなかった。
それどころか登場口の門が締る時間になっていたので
写真を数枚撮って下山する事にした。
鏡の様な内海宇和島湾に夕日が差し絶景である
宇和島の晩飯は名物鯛めし
宇和島城見物してホテルに帰る道中
いい感じの居酒屋が何件か見つけたが
結局今回もgoogle mapの力を借り
晩飯はホテル近くにある かどや駅前本店 で食べる事に
鯛めしが宇和島の名物だとは知らなかった。
しかし出されたものは私がイメージしていた鯛めしとは違っていた。
卵で溶いた出汁醤油に鯛の刺身を入れかき混ぜ
御飯にぶっかけてかき混ぜて食べる。
これは卵かけ御飯ではないかと思うが
鯛めしと言われれば仕方がない。
まぁ名前はどうでもいい
新鮮な鯛の身がはいってるので美味しくない訳がない
あっという間に御飯がなくなった。
けんど土鍋で炊いた鯛めしのほうが私はいいかな
冷えた生ビールに柑橘類が何だったか忘れましたが酎ハイ
喉が渇いていたので同時に注文
柑橘類は喉の渇きを癒すのに一番いい
鯛の刺身
旨味が濃い鯛の刺身
少し寝かせてあるのかな
ホタテ貝柱バター焼き
鯛めしを食べるのに労力を使ったので少し加熱し過ぎたか
日本酒が飲みたくなるホタテ
4日目へ続く