関空からグルメの街広州へ
旅のきっかけ
中国広州、洛陽、西安、上海を列車で移動し、飲茶やら世界遺産などを巡るぶらぶら旅。
今回、急遽まとまった休みがとれましたので、前から行って見たいと思っていた兵馬俑を見に行こうという事になり、まず旅の目的がひとつ出来ました。
どうせ西安へ行くのなら洛陽にも行きたい、上海万博もちょうどやっているから上海にも行きたい。
それならついでに、11月に行くアジア大会が行われる広州がどんなところか見てみたいということで、5泊6日の強硬スケジュールが出来上がっててしまった。
スケジュールができた以上、早速にも行かねば成るまい。
旅の工程
☆旅行日程☆
7月22日(木)1日目 関空→広州
7月23日(金)2日目 広州→特快T98(車中泊)1600km
7月24日(土)3日目 鄭州(乗換)→洛陽龍門・龍門石窟→西安
7月25日(日)4日目 西安・兵馬俑→直達Z94(車中泊)1500km
7月26日(月)5日目 上海・万博
7月27日(火)6日目 上海→関空
JAL関空ー広州便
準備万端で家を出て、出国審査も問題なく終えて、JL823便の搭乗を待っているところです。
向こうには和泉山脈が見えます。のどかなこの空港の雰囲気が好きです。
関空周辺、泉南の海は30年以上前には40cmクラスのカレイやアブラメがよく釣れたんやけど、今はどうなったのかなぁ。
自分は関空周辺の砂浜、ヨットハーバーを整備し国際的なスポーツイベントを定時開催し、魚市場も整備し地元でとれた魚料理や海外の料理のレストランを増やして開発してくれたらいいのになぁと思っているんやけど。
泉南の浜辺は今も寂れた漁師町と言った感じ、もったないなと思うのだが。
堺、大阪の臨海部、大和川が見えます。
JALは関空−広州路線撤退を決めていますので、自分にとって、今回が最初で最後の広州便です。
ANAもこの路線はないので、今後成田経由か仁川経由で行かねばなりません。
関西の景気が冷え切って、本社を東京に移す会社が多く、さらに追い打ちをかけるかのように、円高で製造業も海外に工場を作り、下請け企業まで出て行ってしまって20年ぐらい前と比べるとかなり経済規模が縮小したような気がします。
航空会社としては、関空から国際便を飛ばしたくないのでしょうが、大阪市内に住む者にとって、中国に行くのでさえ、わざわざ逆方向にある成田経由で行かねばならないのは煩わしくて仕方がない。
関門海峡です。
この先唐津あたりで、日本本土から離れます。
唐津上空で機内食が出ました。
なぜか嬉しくなります。
上海上空、揚子江河口です。
揚子江から運ばれた黄土のせいか、この周辺の海の色が急に茶色に変わりました。
浦東空港は見えなかったですが、上空を飛んでいたみたいです。
そろそろ広州のようです。
熱帯性低気圧の影響で雲が多くなってきました。
広州白雲国際空港
2010年11月に行われる広州アジア大会に向けて空港内は内装を改装中
空港快線1号線リムジンバスに乗り広州駅へ
中国へは2回目。(第二次)
今回は気持ちが落ち着いている、ウキウキだ。前回の時とは大違いだ。
空港の外に出たんとたん蒸し暑さを感じた。まるでサウナに入っているような感じで、
この蒸し暑さは、大阪以上やと思った。
海南島沖にいる台風の影響で雨が降ったりやんだりで、湿度がいっそう高いのだろう。
広州駅方面行きのリムジンバスは出口を出てすぐ目の前にあった。
”空港快線1号線(民航售票処行き)”に一旦乗り込んだが、
両替をしてなかったのを思い出し、空港の中へ戻ったが両替のできそうな所が
見つからなかったので、ふたたびバスに乗り込んだ。
バスが走り出すと、車掌さんが検札に来たので
「广州 火車站」(グワンジョウ フォーチュジャン)と言い16元を渡すと、
うなづいて切符をくれた。
この程度の会話でもスムーズに通じるとうれしくなる。
市内の幹線道路は渋滞ぎみで、市内に入ったあたりからバスはゆっくり走る。
空港を出て40、50分過ぎたころの停留所で乗客がみんな降り出した。
その中の一人が「到了」(ダオラ)と言ってくれた。
終点かな思って自分も降りる。念のため、運転手に「到了」(ダオラ)と聞いたら、
うなずいていたので広州駅が見えないがバスから降りた。
バス停の前には確かに「中国南方航空广州中心售票処」の建物があったが、広州駅は見当たらない。
少し歩いて、分からなかったら人に聞いたらええはと思い、
前方の少し視界の広がってるほうへ歩いた。
広州駅
数分も歩かないうちに、駅前の広場が見え、駅舎が見えた。
駅前はバスターミナルになっていて、それほど人はいなかった。
来る前までのイメージでは広州駅はやたら人が多く、さらに治安が悪く、
駅前はスリやら如何わしい呼び込みが多いから、気をつけないとあかんなと
思っていたが、全然違っていた。
夏休みの期間だからか学生がとても多かった。
家族連れの人も多く、のどかな雰囲気がし、
なんか大阪の駅前と変わらないなぁ
知ってる人は知っている、広州駅駅舎。
中国鉄道の駅舎は、大きな駅名の文字看板と、駅ごとに違う個性的な造りが面白い。
ここに来た目的は、「鄭州→洛陽龍門」、「洛陽龍門→西安」の切符が買えれるか
確かめるためであったが、並んでいる人も多いし、どうせ買えないだろうと
思っていたからすぐに諦めた。
地下鉄に乗ってホテルのある「海珠広場」へ向かった
地下鉄「广州火車站」は駅前広場の駅の向かえにあった。
地下鉄2号線 広州駅ー海珠広場
JR大阪駅のような地下鉄「广州火車站」雰囲気が日本と変わらない。
若者の格好も質素で感じがいい。
地下鉄の切符は、いちいちそのたびに買うのが面倒くさいので、
交通カード「羊城通」を「票務中心」と書かれた窓口で
「羊城通 1張」(ヤンチョンドンカー イージャン)と大声で言って購入した。
多少発音が悪くても、大声で発生すると聞き取りやすいのか、スムーズに伝わった。
しかし、英語でデポジットの事を話してきたので、外国人だとすぐに気付いたのだろう。
「このカードは80元で、その中に30元デポジットとして含まれている。」
というような事を英語で言っていたように思う。
「OK、OK、明白了」
(それ位の事は、下調べでわかってます。)
「羊城通」
1枚80元。30元デポジット込。
「海珠広場」駅は地下鉄2号線、万勝囲駅(中国語では文字が全然違う)方面の4つ目の駅です。
ちなみに、中国では車は右側通行ですが、鉄道は日本と同じ左側通行、地下鉄が右側通行に
なっているのを、この時気がつきました。
どうでもいいことですが。
地下鉄海珠広場駅
電車に乗ってすぐに、海珠広場駅に到着しました。
アジア大会開幕まで後113日。
また来るぞ。
次回に続く