2010 中国横断列車旅と世界遺産巡り 三日目 鄭州・洛陽・西安③洛陽から西安へ

洛陽から西安へ

洛陽では、中国三大石窟である世界遺産「龍門石窟」を短い時間しか見れなかったが、大陸の世界遺産は日本とはスケールが違うなと感動させられた。

世界遺産「龍門石窟」を見た後、洛陽の都散策もしたかったが、窮屈な旅のスケジュールの都合上西安で泊らねばならなかったので土砂降りの中、駆け足で洛陽龍門駅へ向かい、西安行和諧号「G2009」に乗り込み、黄土高原を時速300km/h以上のスピードで駆け抜けて西へ350km離れた西安に夕方到着した。

日本でいうと東京ー名古屋間ぐらいの距離を、中国の中原でも2時間ぐらいで移動できる時代になっていた。

約1000年以上も前に出来た物を見るのに、最新の技術で造られた人工物に乗って行く事が出来て私の好奇心は十分満足させられた1日であった。

3日目の予定 (2010年7月24日)

  1. 広州から寝台特急T98に乗って鄭州で乗換
  2. 鄭州駅で洛陽行の高速鉄道チケット購入
  3. 鄭州駅から高速鉄道G2003に乗り洛陽へ
  4. 洛陽龍門駅で西安行の高速鉄道チケット購入
  5. 世界遺産龍門石窟見物
  6. 高速鉄道G2009に乗って西安へ
  7. 西安 鐘楼・鼓楼見物 本日最初の食事が超激辛麻婆豆腐

洛陽龍門駅

洛陽龍門駅

某国政府機関の建物のような洛陽龍門駅に17時頃到着。
バスターミナルから龍門石窟駅へは、洛陽駅行きのバスが頻繁に出ているのに、洛陽龍門駅行きバスは全然来ず、仕方なく帰りもタクシーにした。
この辺りのタクシーは乗る前に交渉しなければいけないのか、必ず値段を言ってくる、結局また25元払った。
因みにバスなら1,2元。

午後5時00分頃

洛陽龍門駅

駅に入るには荷物検査を受けて、切符を見せないと駅に入る事が出来ない。
しかし金属探知機の感度をかなり低く設定しているみたいで、小銭と金属製のバックルに感知しなかった。

洛陽龍門駅

建物は新しく設備が整っていて鄭州駅より、はるかに立派な駅

洛陽龍門駅

G2009は正常運転

よし、よし

洛陽龍門駅

雨と汗でびしょ濡れになったTシャツを着替えようと、今回も広州東駅と同じようにトイレで着替えようとトイレに入ると、ちょうど掃除中でおばさんが中に入れさせてくれず。

掃除は念入りにしていたのか、なかなか終わりそうになかったので、人目を憚らず待合室の隅で着替えた。

風邪ひくからね。

洛陽龍門駅

そろそろ改札が始まる時間の筈なのだが始まらない。
電光表示が”晩点”に変わっていた。
”晩点”という言葉の意味がその時にはわからなかった。

後で解ったのが”晩点”とは遅延のことで、列車が遅れているのだ。
そんな事お構いなしに、気が早い人たちが並んでいた。

洛陽龍門駅

結局18時15分ごろに改札が始まりました。
ホームに上がり5分ほどしたら、和諧号G2009が入線して来た。

洛陽龍門駅

日本人にはなじみ深いデザインの和諧号。
車体が黄色くなっているのは、黄土高原を駆け抜けて来た証。

洛陽龍門駅

和諧号G2009は18時30分定刻より45分遅れで、洛陽龍門駅を発車した

午後7時15分頃

高速鉄道G2009に乗って西安へ

和諧号G2009

洛陽龍門駅を出発して、スナック菓子とホットコーヒーのサービスがあった。
さすが1等(グリーン車)。
お菓子はともかく暖かいコーヒーは有難かった。
中国の方は、やはりお茶のほうを選んでいた。

和諧号G2009
和諧号G2009

味付けが中国風味。国によって好みがちがうんだなぁと実感。口に合わ
ないこともなかったが、納豆のお菓子だけは食べる気がしなかった。
お菓子はここより標高の低い所で造られたのか、袋がパンパンに膨れ上がっていた。

和諧号G2009

不思議な事に度々照明が落ちる。
単に車内の照明、ディスプレイが消えてるだけかもしれないが、原因が電力供給に問題があるのか、車両側にあるのかわからない。
それとも省エネ?

和諧号G2009

洛陽~西安間の南側にそびえる屏風のような山脈。

和諧号G2009

和諧号G2009 17:45洛陽龍門駅発 西安駅行 1等 294元
この車両、座席なら2等と大差なし。

西安駅到着

西安駅

西安駅到了

広州東駅から鄭州駅まで乗った寝台特急T98が1分も遅れなかったのに、

最新で自慢の新幹線が1時間20分も遅れるとはね。

午後8時30分頃

西安駅

駅前は若い旅行客や、いろんな人で混みあっていた

西安駅駅前

西安駅を出てビックリ。自分を歓迎してくれるかのような賑わい。

特に城壁の電飾がお祭りや夜市のような雰囲気でよかった。

西安駅駅前

中国の城を見るのは、これが初めて

横山光輝の三国志に出てくる城みたいのに西安城を見て感激する

西安駅駅前

駅前が西安城の城壁があって通行部を大きく来る抜いてる。

確か現在の西安城は明の時代に製作されたものだが、利便性を優先したようだ。

城壁の下には怪しげなバイクタクシーがたむろしていた

西安駅駅前

すでにチェックイン予定時間2時間過ぎていた。

中国のホテルでは到着予定時刻を過ぎると、予約をキャンセルされる事があるらしいので、前もって連絡を入れておいた。

連絡をしたといっても、自分がしたのではなく、列車のチケットを手配した桂林市天元国際旅行社の唐さんに電話をして、ホテルのほうに遅れる事を伝えていただいた。気持ちよく引き受けていただいたので、非常に助かった。

電話で英語、中国語のどちらでも自分の意思を伝えるだけ会話をするのはとても難しい。

西安駅駅前

駅前の雰囲気が悪かったのであまり長居せず西安シティホテルがある鐘楼方面へ行くバスを探しにこの場所を離れる。

西安駅からバイクタクシーに乗ってホテルまで

西安駅駅前

駅前の城壁を越え城の内側・街中にはいったところ

西安駅駅前

ホテルのある鐘楼のあたりへ行くバスを探すが、なかなか見つからなかった。

行先を鐘楼の文字で探していたので見つからないのも当然だった。

簡体字では字が違うのだ。

運転が荒いバイクタクシー

結局、鐘楼方面行へ行くバスがどこの停留所から、出ているのかわからず、バイクタクシーでホテルまで行く事になった。

実は、この手のものに一度乗ってみたかった。

運転が荒いバイクタクシー

シティホテル西安(西安城市酒店)まで20元で行ってもらう事になった。

このにいちゃん、実に運転が荒い!ええかげん!

車道の真ん中を堂々と走ったり、反対側車線だろうが、歩道だろうが、歩行者を蹴散らして突き進んでいった。

鐘楼ロータリー

運ちゃん、ホテルのある場所を知らないみたいで、鐘楼のロータリーをぐるっと一周した。

西安シティホテル

西安シティホテル

ホテル周辺はさらに人で込み合っていて、歩道であろうがこじ開けるようにしてホテルに到着。
スリルがあって面白かったが、しょっちゅうこんなのに乗っていたら、高い確率で事故に巻き込まれそうだ。

西安シティホテル

チェックインした後、前もって手配していた桂林市天元国際旅行社の人から、上海行き直達Z94の切符を受け取った。

直接持って来るとは思わなかった。

この人は西安支店に勤務していると日本語で話してくれた。

日本語のできる現地旅行社を知っておくと今後何かと便利だ。

もうこれでこの旅の不安要素がなくなった、予定通りに上海万博を見て、大阪に帰れそうだ。

鐘楼・鼓楼見物

ホテルでシャワーを浴びた後、来る時に見かけた鐘楼がライトアップされてとても綺麗だったので、写真を撮りに出かけた。

鐘楼

鐘楼

鐘楼は明代に造られ、西安城内の中心あたりロータリーの中に位置しここを中心に東西南北へ道が延びている。

鐘楼

鐘楼の写真を撮っていたら、自分以外にも写真を撮っていた日本人観光客らしき人がいた

鐘楼

鼓楼

鼓楼
鼓楼

鐘楼の廻りは、繁華街になっていて夜遅くになっても、たいへん賑やかだった。

鼓楼

鐘楼の撮影後数百メートル離れた所にある鼓楼まで足を延ばした

本日最初の食事 超激辛麻婆豆腐

鐘楼を見終えた後、本日最初の食事。

何料理の店かわからなかったが、真ん中の店へはいる事にした。

四川料理の店だった

麻婆豆腐

やはり麻婆豆腐を食べなければ、これをあてにビールを2本飲んだ。
ご飯はどうかと聞いてきたが、ビールを飲むし、おかずの量が多いから「不要」と言って断った。
しかし後で後悔する。
麻婆豆腐の味は独特の辛さで、舌先がしびれるような感触は今も忘れない。

これも激辛料理 名前不明

店を出る時に店の従業員に、「太辣了」と言って出たら、近くにいたお客さんが笑っていた。

店を出て10分もしないでホテルについたが、1日何も食べてない胃に、いきなり今まで食べたことがない辛いものを食べたせいで正露丸の世話になることになってしまった。

すきっ腹にビールと四川料理は少し無理があった

汚くまとめてすいませんでした。

4日目①へ続く

2010 中国横断列車旅と世界遺産巡りカテゴリの最新記事